「葉隠」の皿うどん

 早稲田から高田馬場駅へ向かって行くと、明治通りとの交差点の角に今も「葉隠」という居酒屋がある。
 この店には昔、幻想文学会の面々とよく行った。二階が居心地の良い座敷で、我々は「池田屋」と呼んで愛用した。幻想文学会のH会長が、例の新撰組池田屋のようだといって、こう呼んだのである。
 酒を飲んだあと、最後にいつも頼んだ「皿うどん」が美味かった。