2020-01-01から1年間の記事一覧

新刊のおしらせ 『花ちゃんのサラダ』『狂気の山脈にて』

みなさま、おひさしぶりです。南條竹則城主の新刊を二冊おしらせします。 ◎『花ちゃんのサラダ――昭和の思い出日記』』集英社新書(税込946円) 12月17日発売予定 南條城主より、「これはわたしの一番大切な本です」とのことです。 ◎ラヴクラフト傑作集『狂気…

「葉隠」の皿うどん

早稲田から高田馬場駅へ向かって行くと、明治通りとの交差点の角に今も「葉隠」という居酒屋がある。 この店には昔、幻想文学会の面々とよく行った。二階が居心地の良い座敷で、我々は「池田屋」と呼んで愛用した。幻想文学会のH会長が、例の新撰組の池田屋…

熟柿

私は若い頃は熟れた柿が好きでなかった。叔母が美味しそうに食べるのを軽蔑していた。 年をとると、それが好物になった。鎌先温泉の売店や瀬見温泉の菓子屋で売っている、近くの木でとれたとおぼしい小さい柿の熟れたのを喜んで買って食べたが、最近はこうい…

タイ料理のワニ

ワニはタイ料理でも食べるし、最近は中国料理でも使う。 昔、新大久保の駅に近いビルの二階にタイ料理屋が出来た。そこへO君と二人で入った。 店長は日本人のおじさんだったが、コックはタイ人の腕の良い女性だった。 その店長のお勧めで、ワニと雀の揚げ物…

公園六区の「不二家」

「不二家」は浅草公園六区の映画館街にあった昔の大衆食堂で、私が南千住へ越して来た時にはもう営業していなかったが、建物は長いこと残っていた。看板に「誇る味覚 豊かな栄養」とあったのが時代を偲ばせた。

アマドコロ

山菜。三月末、瀬見温泉でアマドコロのおひたしを食べた。 それは庄内産のものだったらしいが、道の駅でも売っていたというから、瀬見のあたりでもそろそろ出始めたのだろう。 アイコを細くしたような緑の茎野菜で、ほのかな苦味がある。

五月と六月の新刊案内

みなさま、おひさしぶりです。 コロナ禍で、お出かけできないかわりにいつもより本を手に取る回数が増えている方も多いのでは……と想像しています。そんなタイミングで新刊のおしらせです。これから南條竹則城主の新刊がつづけて二冊!刊行です。 ◎チェスタト…