2019-01-01から1年間の記事一覧

【近刊案内】『ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚』

2020年1月7日、南條城主の新刊がでます! ◎『ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚』。 ひっそりと記録された知られざる幽霊譚を紹介する、唯一無比な一冊。英国怪談に精通する著者が、英国・アイルランドの奇妙な物語を厳選して…

新訳『インスマスの影――クトゥルー神話傑作選』

新刊のおしらせです。 七月二十六日に新潮文庫より『インスマスの影――クトゥルー神話傑作選』が発売されるそうです! 【内容】 異次元の色彩 ダンウィッチの怪 クトゥルーの呼び声 ニャルラトホテプ 闇にささやくもの 暗闇の出没者 インスマスの影 南條竹則…

「アルー」の豆入りカレー

堀切菖蒲園の駅のそばに、「アルー」というカレー屋がある。 名物の「アルーカレー」というのを取ってみたら、カレーに豆が沢山入っている。 腹がふくれすぎる感じだったが、おかみさんがトローリトロリとカレーのルーを掻きまぜながら鍋で煮ている姿に趣が…

青麦

昔、夏にドイツへ行った時、弟たちと青麦の実っている畑の道を歩いた。 子守りのおねえさんが麦の穂を一つもいで、こちらに渡した。殻を剝いて食べてみたら、生の麦はみずみずしかった。

柚餅

昔、小学校のスキー教室で野沢温泉に行った時、帰る晩に、旅館の前の土産物屋「柚餅」を買ったのを思い出す。小さく、平べったくて、薄緑色をしていた。とくに美味かったわけではない。

干柿

年をとると食べ物の好みが変わることは、御存知の通りだ。 子供の頃、干柿はあまり食べなかったが、四十を越した頃から妙に好きになった。以前、冬場に東鳴子の田中温泉へ行くと、近所の人がこしらえた干柿をどっさりくれるので、堪能した。「龍口酒家」の石…

赤目河豚のしゃぶしゃぶ

昔、歯科技工士のSさんに連れて行ってもらった根岸の「近江屋」では、五月頃から夏にかけて赤目河豚を食わせた。 身を厚く切り、しゃぶしゃぶのように湯をサッとくぐらせ、すぐに氷の上にのせて、キュッとしめて食べる。味はトラより淡白だが、乙なものだ。 …

マンボウの湯引き

「中里」の旦那は河岸で変わったものを仕入れるのが好きだった。 ある時、マンボウの刺身があった。刺身といっても、湯引きして刻んである。歯ごたえは豚のガツのようだった。