2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「ナイル」のカレー

昔、東銀座にG彫刻センターというところがあり、父親の遣いでよくそこへ行った。その帰りなどに時々、有名な「ナイル」へ行って、マトン・カレーを食べた。 この店は店主の調子が良くて、いつも術に嵌められたような気がした。

生栗

昔、韓国のソウルで伝統料理のフルコースを食べた時、生の栗が出て来たのをオツなものだと思った。 生の朝鮮人参の薄切りに蜂蜜をつけたのも良かった。

「一房」のおろしそば

昔、池袋西口の池袋警察のそばに「一房(ひとふさ)」という小さな蕎麦屋があった。今は知る人もあまりいないが、昔の食べ物案内書には載っていたから、それなりの由緒ある店だったのだろう。 ここは米子特産の蕎麦粉を使って、「おろしそば」や「かやくそば…

干柿

年をとって好みが変わることは、よくある。 子供の頃、干柿はあまり食べなかったが、四十を越した頃から妙に好きになった。以前、冬に田中温泉へ行くと、時々近所の人がこしらえた干柿をどっさりもらって、堪能した。 「龍口酒家」の石橋さんも干柿を作るの…

近刊広告/ラムとバリー

近刊広告 ◆チャールズ・ラム『完訳エリア随筆』四 続篇下 国書刊行会より、五月刊行の予定。「エリア随筆」はこれにて目出度く完結ぢゃ。 ◆J・M・バリー『ケンジントン公園のピーター・パン』光文社古典新約文庫、五月刊行予定。