干柿

 年をとると食べ物の好みが変わることは、御存知の通りだ。
 子供の頃、干柿はあまり食べなかったが、四十を越した頃から妙に好きになった。以前、冬場に東鳴子の田中温泉へ行くと、近所の人がこしらえた干柿をどっさりくれるので、堪能した。
「龍口酒家」の石橋さんも干柿を作るのが上手である。

赤目河豚のしゃぶしゃぶ

 昔、歯科技工士のSさんに連れて行ってもらった根岸の「近江屋」では、五月頃から夏にかけて赤目河豚を食わせた。

 身を厚く切り、しゃぶしゃぶのように湯をサッとくぐらせ、すぐに氷の上にのせて、キュッとしめて食べる。味はトラより淡白だが、乙なものだ。

 青木正児の本を見ると、下関ではトラフグもこのようにして食べたことが記してある。

新刊案内です。M・P・シール「紫の雲」&G・K・チェスタトン「奇商クラブ」

ひさびさの新刊のご案内です。

◎G・K・チェスタトン『奇商クラブ』

十一月、創元推理文庫
チェスタトンらしい奇想短編集。訳者は牧師さんの話が好きだ。 

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www.tsogen.co.jp


 

 ◎M・P・シール『紫の雲』

十二月、アトリエサードより発売。
大変な怪作なり。傑作でもある。

M・P・シール「紫の雲」 2018/12/12ごろ店頭へ! - アトリエサード Atelier Third

 

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以上、二冊、どうぞよろしくお願いいたします。

書き下ろし餃子エッセイ『ギョウザとわたし 餃子和我』刊行のお知らせ

惑星と口笛ブックスより、書き下ろし餃子エッセイ、『ギョウザとわたし 餃子和我』、只今発売中。自信作也。

 

※湯けむりのあいだに異界を垣間見る名温泉エッセイ『幻想秘湯巡り』も惑星と口笛ブックスで復刊中です!(小三毛)

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