麺類の部

「葉隠」の皿うどん

早稲田から高田馬場駅へ向かって行くと、明治通りとの交差点の角に今も「葉隠」という居酒屋がある。 この店には昔、幻想文学会の面々とよく行った。二階が居心地の良い座敷で、我々は「池田屋」と呼んで愛用した。幻想文学会のH会長が、例の新撰組の池田屋…

渋谷の「長崎ちゃんぽん」

昔、道玄坂の「旭屋」という蕎麦屋の角から横丁に曲がると、チャンポンの店があった。 狭いが、サラリーマンなどで混んでいて、味は仲々良かった。

「台北飯店」の砂肝焼きビーフン

再開発前の新宿南口にあった「台北飯店」は朝の五時までやっているので、新宿で遅くまで飲んだ人間が始発を待つ避難所だった。 ここの「砂肝焼きビーフン」は、ゴウゴウと燃えさかる火でサッと炒めた歯ごたえのある砂肝が何とも美味い逸品だった。 この店は…

「一房」のおろしそば

昔、池袋西口の池袋警察のそばに「一房(ひとふさ)」という小さな蕎麦屋があった。今は知る人もあまりいないが、昔の食べ物案内書には載っていたから、それなりの由緒ある店だったのだろう。 ここは米子特産の蕎麦粉を使って、「おろしそば」や「かやくそば…